『タラの気持ち』
アタチ的にはねぇ、最近あんまり面白くないのよ。
ポンばかりかまわれてるんですもん。
夜になると二人がかりで部屋に連れていかれて、なにかされてのよ。
なにかよ、なにか……
なにをされているのかは、よくわかんないの。
ポンに聞いても、猫って、そこまでコミュニケーションとれないのよね。
伝えられるのは「腹が空いた」とか「眠い」とかそんな大雑把なことだけだから。
アタチ、時々、ドアの前で立ち聞きしてるんだけど、怖いのよ~
部屋の中から「ギャッ」とか「グェッ」とか聞こえてくるの。
でもね、部屋から出てくると、おやつもらったり、蛇口から水を直接飲ませてもらったりと至れり尽くせりなの。
甘やかされてるわよね~
どうなのかしら、あんなお爺ちゃんを甘やかすのって。
困るのは、時々、元気になって、アタチを襲ってくるのよ~
首を噛んで、上にのってきて……あーだめ、もう言えない。
でも、玉無しだから、何もできないんだけどね。
アタチも、もう熟女なんだけど、あんなお爺ちゃんに迫られてもねぇ。
とにかく不思議よねぇ、何やってるのかしら?
!?
もしかしてニンニク注射?
……猫に?