忍者式隠遁生活

日々のあれこれ

日経平均バブル以降最安値接近

 10月8日に8千円を割り込むかもれしないと書いたが、その通りに24日には7647円7銭の安値をつけ、バブル以降の最安値7607円88銭に接近した。10月8日時点では、まだ1万円を切る切らないと言っていたのだから、いかに日経平均の下落が早いかがわかる。

 以後、やれ「史上最大の上げ幅」とか「1000円以上の下げ」とかやいのやいの言っていたが、くだらないなぁ、と思って見ていた。そんなに毎日毎日上がっただの下がっただの言ってても仕方ない。これは、自分が株を持っているとよくわかる。仮に400万円の損が、一日で300万円の損になったところで大して変わらない。100万円も損が減ったじゃないかと言われても損の中で動いているだけの話だ。問題は市場がどっちの方向に動くかということで、この先も多分、乱高下しながら下がっていくだろう。
 新聞ネタとしては、日々の上げ下げは大事なのかもしれないが妙な煽りは禁物で、こういう時こそ急激に下がったXデーを起点に、どのくらい下がったか、上がったかと少し中期的に立った冷静な分析が必要だろう。

 不況は金融経済から確実に実体経済に移っており、さまざまな悪い数字が出てきている。小手先の金融政策は意味をなさず、しばらくは株価は下がるだろう。前回にも書いたが、2003年4月の最安値をつけたときよりも、経済環境ははるかに悪い。経済の専門家ではないから、どこまで落ちるかはわからない。ただ、予想としてはもうしばらく下げ基調が続き、今度は徐々に上昇トレンドに移るが、かつてのようなITバブルのようなことが起こらない限り(起こる可能性は少ないし、起こらない方がいいと思うが)14000円レベルに戻るには、早く見ても3、4年はかかるのではないだろうか。

 株は、昔から余裕資金でやれ、と言われている。長期(少なくとも5年レベル)で運用している人は問題は少ないと思う。配当金や株主優待を期待して気長に待とう。短期で値上がり益目当てで運用している人は……プロに聞いて下さい。