治らない病気
歳をとってわかったのは「治らない病気」があること。
腰が痛い、耳鳴りがする、目が痛い、頭痛がする。
季節や時間によって出てきたり、出て来なかったり。
症状や程度は様々だが、完全には治らない。
治療しても、一時は治まるが、しばらくするまた再発。
老化する、ということはさまざまな不具合が生じることなんだろう。
若いうちは、完璧に治る。
症状が治まる。
それが当然で、あるべき姿だと思っていた。
だが、やがていつまで経っても治らない症状が出てきて、そうではないことを知る。
そして「病気と付き合っていく」術を覚える。
これも1つの進化だろう。
関節が痛めば、雨が降ることを予測し、目が痛ければ空気が乾燥していることを関知する。
歳と共に一部の能力は鈍くなるが、他の能力が発達したと考えてみる。