新仕事場
12月から借りた新仕事場に行った。
まだ引越の日取りは決まっていないが、準備を進めなければならない。
大家に挨拶し、部屋の様々なところの寸法をとった。
新仕事場は今のところよりかなりコンパクトなので廃棄しなければならないものが大量に出そうだ。
コンクリート壁に囲まれた冷え冷えとした室内を測っていると、はじめて実家を離れ札幌で下宿をした時のことを思い出した。右も左もわからず、誰一人知り合いのいない札幌での新生活は、当初は希望よりも不安のほうが大きかった。
だが、慣れるに従い、軸足が新しい生活へと移っていくのを感じた。
あの時期こそ今の自分の人生の原点だ、という強い想いがある。
あれから30年、再び人生のスタートラインに立った気分で、懐かしさと共に希望が湧いてきた。